
手指消毒とは?ウイルス感染防止と基礎知識
新型コロナウイルスの流行に伴い、手洗いやうがい・アルコール消毒の重要性を感じる方は一気に増えました。
ウイルスは手を通じて広がりやすく、こまめな手洗いをすることでウイルスの感染拡大予防につながることを理解している人も多いでしょう。
しかし、状況によっては手洗いが頻繁にできない場合もあると思います。
本来は「手洗いやうがいをしてからアルコール消毒をするのが最も効果が高い」ということは多くの方が理解されていると思いますが、アルコール消毒のみではどの程度効果があるのでしょう?
この記事では、まず皮膚の構造や身体の免疫機能を説明し、どうやってウイルスや細菌は体に侵入するのか。
そして、感染を予防するためにアルコール消毒の効果や、正しい手指消毒の仕方について解説していきます。
目次
皮膚の構造と機能
この記事でのメイントピックは「手指消毒」についてですが、そのお話をする前に人間が持っている「皮膚の構造や機能」についてご説明いたします。
皮膚の構造や機能を理解することで、より手指消毒の仕組みや必要性がお分かりいただけることでしょう。
皮膚の構造は以下の3つに分かれます。
表皮の役割と機能
表皮は皮膚の中で一番外側に位置する部位です。
主に「外の刺激から身体を守る作用」と「水分の蒸発を防ぐ保湿効果」の役割を果たしています。
ここでいう外の刺激とは、細菌やウイルスなどの微生物や紫外線などを指します。
実際、表皮が正常に機能していない場合、外からの病原菌は簡単に体内に侵入できてしまうため、表皮は大切なバリア機能となっているのです。
また、バリア機能とは反対に体内の水分を外に逃がさない役割も担っています。
体内の保湿はとても重要であり、体の中の水分が少なくなることで様々な支障をきたします。
先ほど、病原菌が体内に侵入するという話をしましたが、肌が乾燥しているとより病原菌の侵入を許してしまったり、炎症反応の回復が遅れてしまうのです。
真皮の役割と機能
真皮は表皮の内側に存在し、肌全体を支えて形や弾力を保つ役割をしています。
コラーゲンというタンパク質が全体の大部分を占めており、この真皮に多くの水分が含まれているのです。
また、真皮は生理的機能としてもとても重要な役割を果たしており、血管・リンパ管・皮脂腺・汗腺などといった、皮膚の大部分を占める器官が備わっています。
血管には表皮に栄養・酸素・水分を届けて二酸化炭素や老廃物を引き取ったり、伸縮をして体温調整も行う役割があります。
体温が高い場合は血管を広げて皮膚に流れる血液量を増やし、そこから熱を放出します。
汗腺の作用はこれと同様に、汗をかいて体外に熱を放出するのです。
逆に体温が低い場合は、皮膚の血管を収縮させて熱が外に逃げるのを防ぎます。
リンパ管の中はリンパ液が流れています。
このリンパ液は「タンパク質やミネラルなど組織への栄養素を運ぶ役割」「損傷のある部位に回復作用をもたらす」「侵入してきた病原菌に対して免疫反応を起こす」など様々な機能を持ちます。
リンパ系の組織があることで、人は感染を防ぐことができているのです。
皮脂腺は皮膚の表面まで脂肪分を運び、肌にうるおいを与える役割があります。肌にある程度の脂質が含まれていることで、外部からの刺激や病原菌の侵入を防いでいます。
皮下組織の役割と機能
皮下組織は皮膚の3層構造のうち最も内側に位置しており、表皮と真皮を支える役割をしています。
動脈や静脈などの太い血管も通っており、これらの血管を通じて表皮と真皮を支えています。
大部分が皮下脂肪で、外部からの衝撃や吸収を和らげたりするクッションとしての役割なども果たしています。
そして、脂肪組織は熱を伝えづらいため体内を保温することやエネルギーを蓄えるためにも役立ちます。
皮膚にこの保温機能が備わっていないと冬場の寒さは我慢できない状態となってしまいます。
また、空腹感があってもある程度の我慢ができるのは、脂肪に蓄えられたエネルギーが変換されているからです。
脂肪が多いのは嫌だと感じる人は多いですが、身体を守るためには一定量の体脂肪も必要となります。
ウイルスや細菌の感染経路
皮膚の構造と機能についてご理解いただけたところで、次にウイルスや細菌の感染経路についてご説明します。
空気感染の仕組み
空気感染とは、「1m以上の距離を空気をつたい感染するもの」となります。
麻疹(はしか)、水痘(水ぼうそう)、結核などが空気感染するウイルスや細菌の例です。
後に、記載する飛沫感染するウイルスや細菌との違いですが、空気感染をするウイルスや細菌は「飛沫核」 という状態で存在しています。
飛沫核とは、「直径5μmよりも小さいもの」 かつ「周りに水分を含んでいないこと」が特徴です。
存在自体が小さいということに加えて水分がなく軽いため、長時間空中を浮遊することや長距離を移動して感染することもできてしまいます。
もし、結核に感染した人がいた場合、他の人への接触を防ぐために個室への隔離とサージカルマスクを着用してもらうことが必要です。
排菌また結核は二類感染症に指定されているため、医療機関から保健所に届出もされます。
また、淡の検査をして結核菌を排菌してしまっていたら、結核専門の医療機関へ転院をしなければなりません。
空気感染するウイルスや細菌は非常に感染力が強いため、このくらい大事の対処が必要とされます。
飛沫感染の仕組み
飛沫感染はウイルスや細菌が咳やくしゃみを通じて感染するパターンです。
飛沫感染をするウイルスや細菌は1m以内の範囲で収まります。
例をあげると、インフルエンザ、百日咳、風疹、おたふくかぜなどがあります。
先ほどの空気感染と違い、飛沫感染をするウイルスや細菌は「飛沫」という状態で存在します。
飛沫とは飛沫核とは対照的に「直径5μmよりも大きいもの」 かつ「周りに水分を含んでいること」が特徴です。
そのため、咳やくしゃみから空気中に飛び出したとしても、1m以内に床下に落下します。
ただし、私たちの日常生活において、常に1m以内に人が入らない生活を送ることは困難でしょう。
スーパーに買い物に行けばたくさんの人とすれ違うでしょうし、電車で通勤しているなどでは1m以上他の人と距離をとるのは不可能に近いです。
そのため、飛沫感染するウイルスや細菌においても、十分な感染力を持っています。
あなたもインフルエンザに感染した人が「解熱後、2日かつ発症5日を過ぎるまで出勤・登校禁止」などと聞かれたことがあるでしょう。
飛沫感染をした人は、「マスクを着けたり」「人との接触を避ける」ことが大切なのです。
接触感染の仕組み
接触感染とは文字通り「皮膚や粘膜の直接的な接触を通じて感染するもの」となります。
例としては、咽頭結膜炎(プール熱)、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などがあります。
感染するきっかけとしては、人の手を介して感染するケースが最も多いです。
なぜなら、手が1番いろんなものに触れる部位であり、人は知らず知らずのうちに多くの病原菌と接触しているのです。
身近なところでいくと、ドアノブは特に公共の場で多くの方が触れていることでしょう。
次に飲食店の食器で、いくら使用のたびに食器を洗っているといっても、汚れが十分に落ちていないケースは多くあります。
そして、不特定多数の人が使うものですから、食器を拭いた時のタオルを通じて感染するケースもあります。
特に濡れタオルに病原菌が付着しているケースは多いです。
また、鼻をかむ・くしゃみを手で覆うなど、ふとした時に直接病原菌に接触していることもあります。
接触感染を防ぐためには、今回ご紹介する正しい手指消毒の仕方と注意点を理解しておくことで大きな効果がえられるでしょう。
ウイルス感染における免疫機能の仕組み
感染経路をご理解いただけたところで、次は体内の免疫機能について触れていきましょう。
免疫機能と予防接種の仕組みについてご説明していきます。
ウイルスや細菌などの異物を取り除く機能
免疫機能とは、病原菌が私たちの体の中に侵入してきたときにウイルスや細菌を取り除き、身体を守ってくれるものです。
白血球を始めとする免疫細胞が体内には存在し、「抗体」というタンパク質を作り出して病原菌を撃退する仕組みです。
もし、人間がこの免疫機能を持っていない場合、病原菌が体内に入った瞬間に何らかの症状を引き起こしてしまいます。
ウイルスへの免疫機能のおかげで私たちは多少のウイルスや細菌が体内に入ったとしても日々、健康に過ごすことができるのです。
しかし、免疫機能も常に正常に働いているわけではありません。
食事や睡眠などの生活習慣が乱れることや過剰なストレスにより、免疫機能が正常に働かなくなることがあります。
これは主に免疫機能をコントロールしている自律神経によって正しく作用できるかで決まります。
自律神経とは交感神経と副交感神経があり、「身体が活動しているときには交感神経が優位」「体が休息しているときには副交感神経が優位」となります。
例えば、仕事のしすぎで疲れが溜まっている状態の場合は交感神経が優位の状態が長く続いている状態になります。
よって、自律神経と副交感神経のバランスが悪くなって、免疫力が低下した状態になるというわけです。
予防接種による免疫機能の効果
事前に特定のウイルスや細菌に感染するリスクが想定される場合は、予防接種が免疫力を高めるのに効果があります。
例えば、インフルエンザを想定してください。
インフルエンザは特に冬場のシーズンに流行します。
その時期に合わせて予防接種を受けると、事前に抗体を体内で作っておくことができるのです。
予防接種で弱いインフルエンザウイルスを体内に入れて、それを元々身体が持っている免疫力で撃退します。
するとインフルエンザに対する抗体が体内の中で完成するため、その後インフルエンザのウイルスが入ってきても、抗体がスムーズに撃退してくれるのです。
2020年は新型コロナウイルスが世界中で大流行しましたが、これは新型のウイルスであったがために、多くの人が体内の免疫機能では対応しきれず感染が広がってしまったと考えられます。
ウイルス感染に特に気をつけなければならない人
先ほどの章を読んでいただけた方は、人によって免疫機能に差があることをご理解いただけたかと思います。
この章では、特に感染リスクの高い人について解説いたします。
該当している人はもちろんですが、これらの人と接する機会が多い人も注意が必要です。
手指消毒等がしっかりできていないと、間接的に病原菌を媒介させてしまう恐れがあるからです。
ウイルス感染のハイリスクその1:高齢者
まず、1番感染リスクの高いのは高齢者です。
人によって体力の差はあれど、基本的に身体の生理機能は年齢とともに衰えていきます。
特に免疫機能は若い時期に比べて低下が著しく、高齢者は免疫系の細胞数自体が少ないのです。
新型コロナウイルスの死者数は圧倒的に高齢者に多いというデータもあります。
新型コロナウイルスに感染した人の死亡率は、40代までは1%以下ですが、50代から80代までは年齢とともに死亡率は上昇しています。
これは心肺機能が低下していたせいで、肺炎になった際に重症化したケースがほとんどです。
また「どこで病原菌をもらうか分からないから、外に出歩くのもよくない」といって、家に引きこもっているのもよくありません。
基礎体力が低下することも免疫力の低下につながるため、適度に身体を動かすことも免疫力を高めるには必要なのです。
そして、高齢者にはもう1つ注意点があり、それは症状が顕著ではないということです。
例えば「疲れた」といっても、加齢による体力減少によるものだと思ってしまいがちですが、実際は「ウイルスに感染していた」ということもよくあります。
このウイルス感染の発症が分かりにくい点も高齢者は注意が必要です。
ウイルス感染のハイリスクその2:子ども
子どもも感染症にかかりやすい特徴を持っています。
病院では「小児科」という子ども独自の診療科を設けるほど、子どもの身体は大人と比べて特殊なのです。
ちなみに医学的にいう小児科とは「中学生まで」を定義としています。
子どもも感染症にかかりやすい理由としては「まだ免疫機能が成熟していない」ことがあります。
人の免疫機能は15〜20歳がピークとなっており、10歳前後を迎えるまではまだ免疫力が十分に備わっていないケースが多いのです。
特に小学校に上がる前の子どもや、喘息を持っている子どもはウイルスや細菌による感染症リスクに注意しましょう。
そして、もう1つの理由は「子どもは大人と比べて自己管理能力が低い」ことです。
暑さや寒さに対しても、服を着るなどの体温調整が自分でできない子も多くいます。
そして、手洗いやうがいを自分からしない子も多いでしょう。
これは危機管理能力と言い換えることもできますが、当然人生経験を積んだ大人と比べて子どもに危機管理能力が低いのは当然です。
ウイルス感染のハイリスクその3:妊婦
高齢者や子どもに比べると感染症リスクは低い妊婦さんですが、妊婦さんも免疫力は低下しているため、気をつけておかなければならない人たちです。
免疫力が落ちる理由としては大きく3つあります。
1つ目の理由は、ホルモンバランスが乱れやすいことがあります。
妊娠中はプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2つの女性ホルモンが体内に増え続け、その結果これまでと違う身体になります。
このホルモンバランスの乱れが感染症を引き起こす詳しいメカニズムについては、まだはっきりした原因が分かっていません。
ですが、妊娠中にウイルスや細菌の感染症にかかると、肺炎などの合併症を引き起こし症状が重症化しやすいというデータは出ています。
2つ目の理由は、子どもに栄養を持っていかれるため、妊婦さんは栄養不足になりがちです。
栄養が足りなくなって貧血などを引き起こす方も多く、栄養が不足しているということからも感染症にかかるリスクは増大します。
3つ目の理由は、妊娠中は呼吸器系の機能が20%ほど低下します。
これは妊娠中は子宮が増大することによって、肺を圧迫することから起こる状態といわれています。
呼吸器系の機能が落ちるということは、結果、免疫力が落ちることに直結しているといえるでしょう。
ウイルス感染のハイリスクその4:持病を持っている人
こちらはイメージしやすいかと思いますが、持病を持っている人は病原菌に感染した時に持病を持っていない人に比べて、回復に時間がかかります。
特に糖尿病、心不全、呼吸器疾患をお持ちの方は、感染症にかかった時に重症化しやすいです。
糖尿病は様々な病気から回復を遅らせますし、心臓や呼吸器系の臓器が疾患にかかっていると、病気が重症化しやすい傾向にあります。
また、病名ではありませんが喫煙者や抗がん剤治療を受けて免疫抑制剤を服用されている方も要注意です。
アルコール消毒と手洗いはどちらが効果的か
では、ここから実際の手指消毒について触れていきます。
この章では「流水と石鹸による手洗い」と「アルコールでの手指消毒」の効果の違いについてご説明していきます。
流水と石鹸による手洗い
医師会ではこちらの「流水と石鹸による手洗い」が推奨されています。
医師会ではアルコール消毒による手指消毒は「流水と石鹸で手洗いができない時の代用」という位置付けであり、手指消毒効果においては、消毒効果は流水と石鹸での手洗いが基本となっています。
その理由としては、アルコール消毒は細菌や一部のウイルスを殺すことはできるのですが、根本の微生物が減るわけではありません。
そのため、消毒効果としては流水と石鹸による手洗いの方がアルコールでの手指消毒に比べて効果が高いといえるでしょう。
アルコールでの手指消毒
一方で、アルコールでの手指消毒に関してはアルコール消毒液は手軽に持ち運びがしやすい点が魅力です。
外出先では水道や石鹸がない場所も多いでしょうから、消毒頻度が上がるという意味では感染予防に十分な効果を発揮しているといえるでしょう。
ただし、アルコール消毒液は全てのウイルスや細菌に効くわけではありません。
ノロウイルスをはじめとする一部のウイルスやバクテリア(抗生物質を使うことによって生じる下痢の原因となる)などの一部の細菌には効果がありません。
とはいえ、消毒できない病原菌はあくまでも一部です。
値段・消毒効果・人への害の少なさといった総合面で見ると、アルコール消毒は定期的に手指消毒のできる道具として非常に使い勝手の良いものとなります。
手指消毒における注意点
次に、アルコール手指消毒をする際の注意点についても解説いたします。
特に以下の2点についてクリアできれば、効果的な手指消毒が行えたといえるでしょう。
最低でも20秒以上消毒する
アルコールでの手指消毒を開始してから手が乾燥し終わるまでに、最低でも20秒ほどの時間をかけましょう。
後ほどご説明します手指消毒の手順6つを行うのに、最短でもこのくらいの時間がかかると思われます。
しかし、実際には、アルコール手指消毒を行う人の多くが10秒ほどで終わらせてしまっているとのこと。
なぜ、10秒ほどで手指消毒が終わってしまうかというと、手が完全に乾き切る前に次の動作に移ってしまっているか、そもそも手に塗るアルコール消毒液の量が足りていないかのどちらかが原因です。
十分な量の消毒液を手に取り、20秒ほどかけてしっかり擦り込みましょう。
汚れが落ちにくい部位は特に意識して消毒する
汚れについて特に落ちにくい箇所は「親指」「手首」「指と指の間」「爪」です。
親指は最も端の指であり、人差し指との距離も離れています。
1番汚れが落ちにくい指のため、念入りに消毒したいところです。
手首はそもそも消毒液が塗られていないこともよくあります。
指と指の間は先ほどもご説明した通り、多くの人がしっかり洗い切れていない箇所となります。
指の間に痒みが出る人はしっかり手を消毒できておらず、細菌が残っている可能性が高いです。
爪も同様に、そもそも爪は長いと汚れが落ちにくくなるので、できるだけ短い方が望ましいでしょう。
以上の点をふまえてしっかりとウイルスの消毒を行いましょう。
アルコール消毒タイプの選び方
アルコール消毒のポイントや効果をご理解いただいたところで、次にアルコール消毒液の使用用途別3タイプについて解説いたします。
「アルコールが手指消毒に効果があるのは分かったけど、商品はどうやって選んだらいいのか?」という疑問を解決する情報が詰まっています。
アルコール消毒タイプその1:子ども向け
まず、お子さんへの使用でおすすめなのは、ジェルタイプのアルコール消毒です。
ジェルタイプの良さは大きくわけて2つあります。
1つ目は手指が荒れにくいこと。
ジェルタイプのアルコール消毒にはヒアルロン酸が入っており、保湿効果が高いです。
子どもの肌はすべすべなイメージがあるかもしれませんが、実は肌が大人よりも薄いため、外からの刺激を受けやすくなっているのです。
2つ目にジェルタイプのアルコール消毒は手にのせた際にこぼれ落ちにくいという特徴があります。
また、ボトルが小さいので、お子さんを連れて外出した際にも持ち運びがしやすいです。
アルコール消毒タイプその2:大人数で使う向け
多くの方が利用されるオフィスや商業施設の出入り口付近に設置するのであれば、液状タイプのアルコール消毒がおすすめです。
大容量・業務用で売られているアルコール消毒の大半はこの液状タイプです。
また、液状タイプのアルコール消毒液は非常に高い速乾性を持っています。
アルコール消毒をせっかくおこなっても、乾く前に他の場所を触れてしまうとまたすぐに細菌を引きつけてしまいます。
すぐに乾くということは即効性が高いということであり、人が忙しく動いている場所にもおすすめです。
アルコール消毒タイプその3:効果を重視したい人向け
商品の種類はあまり多くないのですが、「とにかくアルコール消毒効果を重視したい!」という方の場合は、泡タイプのアルコール消毒液がおすすめです。
その理由は手にとった時の量が把握しやすいこと。
アルコール消毒には適切な量が使われていないと十分な効果は発揮されません。
しっかり量を確認して使用できることで、大きな安心感につながるでしょう。
また、泡タイプのアルコール消毒はこぼれにくいという特徴もあるため、持ち運びにも便利です。
正しい手指消毒の仕方
あなたの生活スタイルに合わせた最適なアルコール消毒タイプも把握できたところで、次は正しい手指消毒の仕方についても押さえていきましょう。
基本手順は以下の6つです。
前半は一般的な手指消毒の流れですが、後半は見落としがちで汚れが落ちにくい箇所のポイント説明になります。
正しい消毒の仕方1:手にたっぷり塗布する
まずは消毒液を手に塗ります。
適切な量に関してですが、ジェルタイプでいうと500円玉くらいの大きさになる量を手のひらに出してください。
消毒液の量が少ない場合は十分な消毒効果が得られません。
必要量を出すことを意識しましょう。
正しい消毒の仕方2:手のひらを擦り合わせる
次にアルコール消毒液を左右の手のひら同士で擦り合わせます。
この擦り合わせるという動作がポイントで、満遍なく手のひら全体に消毒液が行き届くようになります。
正しい消毒の仕方3:手のひらでもう片方の手の甲を擦り合わせる
手のひらの消毒が終わったら、次は手の甲を消毒します。
手の甲は手のひらに比べてアルコール消毒液が行き届いていないことが多いので、念入りに手指消毒しましょう。
ここでも手のひらと同様、擦り合わせる動作が大切です。
正しい消毒の仕方4:指と指の間を左右の手で擦り合わせる
指の間も汚れが落ちにくい箇所となります。
手洗いをしても、この指の間までしっかり洗い切れている人は少ないです。
指の間もしっかり擦り合わせて消毒液を行き届かせましょう。
正しい消毒の仕方5:爪を手のひらのうえで擦り合わせる
爪も汚れが溜まりやすい箇所になります。
特に爪が短くない人は意識しましょう。
爪は手のひらの上で擦り合わせるようにすれば十分アルコール消毒液を染み込ませることができます。
正しい消毒の仕方6:手が完全に乾いたら完了
一連の動作が終わったら、あとは手を乾燥させて終了です。
手が乾き終わる前に、他の場所に触れないよう心がけましょう。
まとめ
この記事では「正しい手指消毒の必要性と注意点」を理解してもらうことを目的とさせていただきました。
皮膚の構造を生理学的に知見し、ウイルスに対する免疫機能のはたらきをイメージすることで見えない不安も和らぐのではないでしょうか?
そして、ウイルスや細菌への感染リスクはどなたも持ち合わせているものですが、特に「あなた自身が感染症にかかりやすい特徴に当てはまっている」のであればウイルスの消毒に目を向けてしっかり対策をすることが大切です。
自分に適切なアルコール消毒のタイプと注意点を基礎知識からしっかりと把握し、正しい手指消毒の方法を理解することで「感染症にかかりやすい人が身近にいる」方は一緒にウイルス感染のマネージメントをすることができます。
これからは正しい知識を持って、手指消毒の効果を最大限に高めていきましょう。
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資料参考サイト:
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie/20200902-00196212/
https://ranking.goo.ne.jp/select/10757
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